※これは【家づくり体験ストーリーシリーズ】第9話です。
第1話はこちら → [家づくりのきっかけは夫のひと言]
土地が決まり、いよいよ家づくりの依頼先を探し始めた私たち。
今回は、最終候補に残った「三菱地所ホーム」と、重量鉄骨の家づくりで知られる「HEBEL HAUS」の2社について、実際に話を聞いた体験や提案内容をご紹介します。
三菱地所ホーム|全館空調の魅力と、惜しくも見送った理由
三菱地所ホームを知ったのは、展示場を訪れたときのこと。
外観からしてスタイリッシュで高級感があり、第一印象から強く惹かれました。
なかでも魅力的に感じたのが、**「エアロテック」**という全館空調のシステム。
部屋ごとに自動で温度をコントロールできるうえ、花粉やホコリを除去した空気で満たされるという機能性に惹かれました。
吹き出し口も目立たず、デザイン面でも洗練された印象でした。
また、太陽光発電による電気代の削減や、耐震等級3の工法、そして長期50年保証という大手ならではの安心感も、魅力的なポイントでした。

▸営業担当の誠実な対応
三菱地所ホームの女性営業の方とは、土地購入前からやり取りをさせてもらっていました。その際も返信は早く、対応はとても迅速に行っていただき、できる営業の方だなという印象を受けていました。
また、土地が決まってからも変わらず誠意をもって対応してくださり、本当に感謝しています。
その後、担当の方が異動になるタイミングがあると聞き、大変残念に感じていたのですが、新たに担当になった方もとても話を聞いてくださる方で、また打合せの際には設計担当の方を含む3名体制で、丁寧に対応していただいた印象です。
▸提案内容とプラン概要
- 「ONE ORDER」という商品
- 木造軸組(2×4)構法
- 敷地の高低差を活かし、B1・1F・2Fの3層構成
- 延床面積:62.46坪
- 全館空調あり
- 太陽光パネル設置
▸良かった点
- 予算に合わせて、可能な限りの大きな値引きをしていただけた
- 見積がとても丁寧で、数十ページに及ぶ詳細な明細書を提示してくれたため、透明性を感じられた
▸気になった点
- 建具などに既製品が多く、オーダー感があまり感じられなかった
- 提案された間取りがやや無難で、ダイナミックさや遊び心が少なく、わが家にとって魅力的には映らなかった
▸検討の結果
最終的に2社の最終候補に残るところまで検討を進めました。
それだけ、安心感や信頼のある会社だったと思います。
ただ、魅力を感じていた全館空調について、「すべての部屋の窓を閉めておく必要がある」「空気の流れに影響が出る」という説明を受けたときに、少し迷いが生まれました。
母のように、常に窓を開けていたいタイプの人がいる家庭には、うまくフィットしないかもしれないと感じたのです。
また、全館空調を外してしまうと、他のメーカーと比べたときに突出した魅力(間取りの工夫や素材の面)が見いだせなかったことも、見送りの理由のひとつとなりました。
HEBEL HAUS|鉄骨構造の安心感と、自由度へのギャップ
HEBEL HAUSを知ったのは、資料請求をした際の資料の充実度がきっかけでした。
重厚な冊子と豊富な情報に圧倒され、「実際に話を聞いてみたい」と展示場へ足を運ぶことに。
外観はとてもシンプルでしたが、展示場の室内は開放感があり、好みのインテリアの雰囲気に近く、特に大きな吹き抜けは鉄骨構造ならではの魅力を感じました。

営業の方は女性で、とても気さくで話しやすい印象。3回の訪問を経て、土地条件や希望を伝えたうえで、プランと概算見積も提示していただきました。
▸提案内容とプラン概要
- 工法:重量鉄骨+ALC造
- 特徴:耐震構造
- 階数:3階建て
- 延床面積:63.46坪
▸良かった点
- 鉄骨造による安心感・構造的な強さは非常に魅力的だった
▸気になった点
- 建具などに既製品が多く、オーダー感があまり感じられなかった
- 初期見積がすべて標準仕様で、希望していたキッチンや内装材へのこだわりが反映されていなかった
- 自由設計を望むこちらのスタンスに対して、少し困惑しているような印象を受けた
- 外壁デザインの種類が少なく、「これがいい」と思えるものが見つからなかった
- ▸検討結果
■検討の結果
3回目の提案後、2週間ほど検討しましたが、最終的には見送りに。
理由は、私たちが重視していた自由度の高い家づくりとの間に少しギャップを感じたことでした。