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【第11話】ハウスメーカー比較③|ベルクハウス

家づくりの記録

※これは【家づくり体験記録】の第11話です。
第1話はこちら → [家づくりのきっかけは夫のひと言]
ぜひ1話からご覧ください。

街角で偶然出会った「知らないハウスメーカー」

家づくりを考え始めるまで、「ベルクハウス」という名前は正直、聞いたことがありませんでした。
ある日、土地を探している中で、近所で建設中の家に掲げられた“ベルクハウス”の垂れ幕が目に留まりました。それが、ベルクさんとの出会いです。

「建築コンペ方式でつくる家」という言葉に惹かれて、その晩、思わず公式HPをチェックしました。
そこには「至高の家」というタイトルのもと、圧巻の高級住宅の写真がずらりと並んでいました。
あまりにも立派で広く、現実味がないかも…と思いつつも、色づかいや素材感、空間の抜け感が自分たちの好みにぴったりでした。

「もしかしたら、相談すら場違いかも…」という不安もありましたが、思い切ってメールで問い合わせてみることにしました。

展示場

展示場は、大手ハウスメーカーが軒を連ねる中でも、少し奥まった場所にありました。
他社のような派手な外観ではなく、どちらかというと落ち着いた雰囲気。
中に入ってみると、吹き抜けや素材の使い方に上質さを感じつつも、都内の住宅を想起させる“現実的なサイズ感”が心地よく感じられました。

対応してくださったのは、メールでやり取りしていた営業の方。
名刺をいただくと、副社長とのことでびっくりしましたが、
話し方はとてもフラットで、以前から知り合いだったかのようなラフさがありました。
どんどん会話を引っ張ってくださる頼もしさがあって、夫もそれまでの営業担当の中で一番話しやすそうにしていたのが印象的でした。

ベルクハウスさんでは、「建築家コンペ形式」で家づくりが進んでいくという説明がありました。
ただ、初回の段階ではその仕組みや流れが少しわかりにくく、正直イメージしきれていませんでした。

展示場に初めて訪れた日は、私たちが検討している土地の情報や、理想の住まいについてお伝えし、展示場を案内していただきました。
そして、「HPで見るような豪邸ではないサイズ感でもお願いできるのか…」という不安も率直にお伝えしました。
「小さな住宅もありますし、いろいろなお客様がいますよ」と、安心できる言葉をいただけました。

また、土地の形状や建築家の建て方によって金額は大きく変わるため、まずはボリュームプラン(=大まかな間取り)と概算見積を作ってみましょう、というお話をいただきました。

プラン提出と見積の第一印象

1週間後、初回の“ボリュームプラン”がメールで送られてきて、「これをもとに概算見積も作ってみましょうか」とご連絡をいただきました。

2回目の打合せでは、間取りとともに概算見積も提出いただきました。
正直、「もっと高いと思っていたけど、意外と現実的かも」という印象。
他社の見積と比較しても、突出して高いということはなく、むしろ抑えられている印象すらありました。

プランを見たとき、「このままでも建てられるかも」と思えるほどしっくりくる内容でしたが、
ベルクハウスさんでは、ここから建築家3名による“提案コンペ”が始まるというのです。

ベルクハウスさんは工務店であり、自社で設計もできますが、
おしゃれな住宅や高級感のあるデザイン住宅など、付加価値が高まるような家づくりは建築家が担当しているとのこと。

このときの私たちは、「まだこれ以上に提案が出てくるの?」という驚きと、
「時間をかけてじっくり自分たちに合ったデザインを練っていける」という、大きな期待感が生まれていました。

「伝わる」安心感と、コスト面の納得感

展示場を案内してくださる中で、「ここをこう作るからコストが抑えられている」など、
実例を交えて本音で説明してくださったのもとても印象的でした。

ただ褒めるだけのセールストークではなく、
「ここにはコストがかかっている」「ここは他のハウスメーカーよりも価格を抑えて製作できる」といった、正直な話をしてくれるところに信頼を感じました。

また、設計の自由度も高く、「こういう雰囲気にしたい」「こんな感じにもできるんですか」と質問すると、「ああ、あの建築家さんの事例にも近いですね」と、すぐに汲み取ってくれる反応も◎。

既製品の組み合わせではない、自分たちの暮らしに寄り添う提案が受けられそうという安心感がありました。

見積と他社比較で見えてきた「自分たちの軸」

ベルクハウスさんの見積が出てきたあたりで、これまで検討してきた他のハウスメーカーさんの見積も出揃い、「自分たちが目指したい家の規模や価格帯」が現実的に見えてきました。

その中で、私たちが改めて思ったのは、

“標準仕様の中に、自分たちの希望がどれだけ含まれているか”
そして、
“自分の理想を、どれだけ言葉にせずとも伝えられるか”

パートナー選びの基準は、価格や仕様だけではなく、
「伝えやすさ」や「一緒に家づくりを進められる安心感」なのだと、ベルクハウスさんを通じて気づくことができました。

決断までの最後の迷い

こうして、ハウスメーカーを1か月半じっくり比較検討し、
価格や提案、担当者の対応など、あらゆる角度から家づくりを見つめ直す時間となりました。

ベルクハウスさんは、提案力・自由度・安心感のバランスがとてもよく、強く惹かれる存在でしたが、
「本当にここでいいのか」「あとで後悔しないか」__そんな不安や迷いも、当然ありました。

特にこのあたりの時期は、毎晩のように夫婦で話し合っていたのを覚えています。
良かった点だけでなく、気になる点、他の会社だったらどうだったのか……。
最終的な決断を下すまでに、かなり悩みました。

そこから、ひとつひとつお断りのご連絡を入れていき、
最後は約1週間ほど、三菱地所ホームさんとベルクハウスさんで悩みました。

三菱地所ホームさんと迷った理由は、やはり大手ブランドならではの安心感と信頼感。
どちらも魅力がありました。

他の会社にも、それぞれ良さや強みがありましたが、
最終的に私たちは、

「この人たちとなら、最後まで家づくりを楽しめそう」
「自分たちの意見をしっかりと反映してくれそう」

──そう思えた方に、お願いすることに決めました。

それが、ベルクハウスさんでした。

次回につづく

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