※これは【家づくり体験記録】の第10話です。
第1話はこちら → [家づくりのきっかけは夫のひと言]
ぜひ1話からご覧ください。
今回は、比較検討を進める中で出会った「地元工務店」と「メルディア(旧:三栄建築設計)」の2社について、実際のやりとりや提案内容をもとに記録しておきたいと思います。
どちらも個性的で魅力のある会社でしたが、それぞれに見えてきた特徴や、検討の過程で感じたリアルな印象をまとめてみます。
■地元工務店
▸どこで知ったか/第一印象
きっかけは、友人が半年前にリフォームをお願いしたという紹介でした。
工務店のホームページからはわかりづらい部分もありましたが、問い合わせてみると、土地探しの段階からとても親身に相談に乗ってくださいました。
電話やメールでの対応も迅速で、丁寧に対応してくださる印象。
施工実績として、外観のみでしたがいくつか(5件ほど)住所を教えていただき、実際に夫と一緒に見て回りました。どの家も華美ではないけれど、シンプルで品のある印象でした。
▸提案内容(間取り・価格・仕様など)
設計:提携する建築設計事務所が担当
工法:木造軸組工法
階構成:高低差を活かした1F+2F
延床面積:65.59坪
▸よかった点/気になった点
【よかった点】
- 提案プランは、設計事務所がしっかりと考えてくださり、信頼感があった
- 工務店ならではの柔軟さも感じられた
【気になった点】
- コストがもう少し抑えられることを期待していたが、ハウスメーカーとの差が思ったほど大きくなかった
- コロナ明けの影響で材料の調達が不安定との話があり、全体的なコストの見通しに不安が残った。
▸検討結果
工務店は規模も小さく、展示場も構えていなかったため、最初は不安もありました。
けれど、実際に施工された住宅を見に行ってみると、どの家も丁寧に建てられていて、安心感がありました。また、やりとりを通して感じたのは、工務店の社長さんがとても家づくりに熱心で、知識も豊富だったということ。「この人に任せれば、誠実に対応してくれるのではないか」という印象を受けたのが、信頼できると感じた一番の理由でした。
しかしながら、今回は見送りに…。時期が悪かったのか。コロナ終盤だったころもあり、今後の価格上昇や材料不足の可能性などもあると工務店さんの口からお聞きし、安心感の面で少し不安があったため、これ以上時間をずらして建築するといったことは考えられなかったため、提案はお断りすることになってしまいました。時期が違えば、価格も大手のハウスメーカーより低コストが実現可能だったかもしれません。
■メルディア(三栄建築設計)|
▸どこで知ったか/第一印象
メルディアの名前は、それまでまったく耳にしたことがなかったのですが、3年前に建てた友人から「自然素材を使っていて、コストパフォーマンスもいい」と勧められたのがきっかけでした。
実際、その友人の家もおしゃれで印象的だったため、候補に加えることに。
実際に候補に入れるにあたっては、HPなどで会社の情報をできるだけ調べました。
注文住宅としての実績は大手ほど多くない印象でしたが、ひとつひとつデザイン性のある建物が多い印象がありました。「同じ家は、つくらない」というコンセプトのもと、分譲住宅でもデザインや設計にこだわった家づくりをしているという点に魅力を感じました。
自宅の周りでもHPに載っている家があり、あの家はここで建てたのかという親近感がわきました。
「あまり知らない会社=不安」とは思いつつも、実際に建てた友人の家のセンスが良かったことも後押しになり、話を聞いてみようと前向きに思えました。
展示場に足を運び、営業担当の方とやりとりを開始。
条件を伝えたうえで、まずは営業担当の方からプランを提示していただき、その後、外注先の設計事務所の方が、より具体的な図面を作成してくださるという流れになりました。
展示場も構えてあり、材料サンプルなども多く展示されていることから、オーダーでいろんな方向でカタチになりそうというわくわく感がありました。
▸提案内容(間取り・価格・仕様など)
工法:木造軸組工法+モノコック構造
階構成:地上3階建て
延床面積:70.99坪
▸よかった点/気になった点
【よかった点】
- 営業の方がとても話しやすく、こちらの要望にも柔軟に対応してくれた
- プランも現実味があり、「この家に住むなら」という具体的なイメージが湧きやすかった
- セルロースファイバーの断熱材を使用するなど、自然素材などを利用し快適に生活できるスタイルを大事にしている
【気になった点】
- 提案された見積金額が、これまでで最も高額になってしまった。
- 土地全体を掘削・造成する必要があるため、その費用がまだ見積に含まれておらず、今後さらに金額が膨らむ可能性があった。
まとめ
地元の工務店は、人のつながりを感じられる温かさと丁寧さが魅力でしたが、やはりコストや安定感に不安が残りました。一方のメルディアは、デザイン性や柔軟性には惹かれつつも、見積の段階で想定以上の金額となり、予算とのバランスが難しいと感じました。
よってどちらも最終的なビルダーに選ぶ決定打がありませんでした。
次回は、いよいよ最後の1社についてご紹介したいと思います。