PR

第1話|家づくりのきっかけは、夫のひと言

家づくりの記録

今から約2年半前の2022年12月、私たち家族の注文住宅が完成しました。
家づくりの計画が動き出したのは、さらにさかのぼること2年前の2020年12月。

このブログでは、そのときの家づくりを振り返りながら、家づくりにまつわるリアルな出来事や、感じたこと、さまざまな経験を綴っていきます。
これから家づくりを考えている方の参考になれば嬉しいです。


私たち家族は、夫婦と大学生の子ども2人の4人暮らし。
上の子の進学を控えた時期に、「この先の暮らしを見据えて家を建てよう」と家づくりをスタートしました。私自身は、住宅設計の仕事に長年携わってきたので、ある程度の知識はありますが、夫や子どもたちにとっては初めての家づくり。
家族みんなが納得できる家を、できるだけ効率よく、そして楽しくカタチにしていく。
そんなわが家の、きっかけから完成までのリアルな家づくりストーリーをお届けしていきます。

休日に、家族で近所を散歩するのが私たちのひとつの楽しみでした。
犬と一緒にゆっくり歩いたり、近くのスーパーまで買い物に行ったり。
そんなある日、見慣れた道の先に、まだ建設が始まるかな…といった広い現場を見つけました。分譲マンションになる予定のようでした。

「いつ売りに出されるんだろうね。モデルルームできたら見に行ってみようか。」
何気ない夫のひとこと。「え、今のマンションあるのに?」と私は一言。
でも、その夫の一言が、住み慣れた私たちの暮らしに新しい方向をもたらしたのです。

そこは、今の住まいよりも駅に近く、ほんの少し高台になっていて眺めもよさそう。
たしかに魅力的な立地でした。

実は私たちは、すでに5年前に都内の分譲マンションを購入して暮らしていました。
そのエリアは人気が高く、建物も大手のブランドマンション。
3LDK・90㎡以上の広さがあり、4人家族には十分な広さでしたし、「たぶんこのまま、ここにずっと住むんだろうな」と、夫も私もそう思っていたはずです。

それでも——

・活発な小中学生の息子たちの足音が、下の階に響いていないか心配だったり
・自転車置き場が家族全員分確保できなかったり
・駐車場から部屋までの距離が長くて、重たい荷物を運ぶのが少し大変だったり…

日常のちょっとした「気になること」は、じわじわと積み重なっていたのかもしれません。

あの日、あの建設中の建物を見たとき、
私たちの心の中に「暮らしを見直してみてもいいのかもしれない」という気持ちが、ふと芽生えたのです。

その建設中のマンションを前に、私は夫に聞いてみました。

「どうして、新しいマンションに引っ越したいと思ったの?
もっと広い部屋が欲しい? それとも、トレーニング専用の部屋が欲しいの?」

夫の趣味はトライアスロン。
コロナ禍で外出自粛が続いていた頃には、リビングにサイクルローラー(室内用の自転車トレーニング器具)を置いて、何時間もこぎ続ける姿を見てきました。
たしかに夫は、なかなかひとりで集中はできていなかったのかもしれません。
部屋を誰かが横切れば視界にはいるし、子供は話しかけるし。

私自身も自宅でトレーニングすることは「健康的でいいよね」と思いつつも、自転車を漕ぐ音は結構大きいので、その間、、家族でくつろぐリビングがトレーニングルームのようになってしまい、くつろぐことができないことに、何となく、私も他にいい案がないかなーとは思っていました。

「でも、新しいマンションに移っても、そんな専用部屋って作れないんじゃない?
この辺りのマンションは間取りが限られてるし、価格だってかなり高いし……。」

そう話しているうちに、ふと、口をついて出た言葉がありました。

「戸建てだったら、トレーニング専用の部屋をつくるってこともアリだと思うけど?」

そう言った私の言葉に、夫はあっさりと答えました。

「そっか!じゃあ戸建てかな。」

思いがけない即答。

夫は思い立ったら即行動タイプ。
2020年12月6日。
その日から、まるでスイッチが入ったように、土地探しの旅がスタートしたのです。

こうして始まった、私たちの家づくり。
「どんな家にするか」よりも前に、「どこに建てるか」「今のマンションはどうするのか」。
資金的なことはどうするのか・・・・・。課題がたくさん待っていました。

スポンサーリンク

これ以降は次回に続きます。
ぜひ第2話も読んでいただけたら嬉しいです!
※これは【家づくり体験ストーリーシリーズ】第1話です。
第2話はこちら → [第2話|土地探し、最初の一歩。3つの相談先と私たちの譲れない条件
]

タイトルとURLをコピーしました