こんにちはOFEです。
家を建てたいと思ったけど、あれ?何から始めたらいいのかな?家を建てるってどんな流れで進むんだっけ。インターネットで調べてみたけど情報が多すぎてわからない。
そんなお悩みを持っていませんか。
今回の記事は、初心者の人にもわかるように、なるべく簡単丁寧にお伝えしていこうと思います。
それぞれの詳しい内容については別の記事で解説していきたいと思っています。
まずはこちらの記事を最後まで読んで、大まかな流れを知って一歩を踏み出しましょう!
本記事の内容
- 家を建てる流れを確認します。
- 家を建てる際に必要なポイントを簡潔に理解できます。
この記事を書いている私は、建築士、インテリアコーディネーター。結婚後に賃貸マンションに5年間住み、賃貸の一戸建てに5年間住みました。その後、分譲マンションを購入。7年間住んだ後、注文住宅を建て、現在に至ります。賃貸や分譲など、様々な住まいを経験してきた私が、その体験をもとに解説していきます。
家を建てる際の第一歩:家族で始める自己分析
家を建てる際、自分たちのニーズや希望をしっかりと整理しましょう。
家族全員で話し合い、どんな家が理想かを一緒に分析することが大切です。
・どこに住みたいか。
・どんな家にしたいか。
・どんな生活を送りたいか。
ポイント
家族全員で話し合い、ノートに残すことが大切です。
ハウスメーカーなどに要望を伝える際、常に漏れなく同じことを伝えられるように準備するためです。
また、下記についても忘れずに整理しまとめておきましょう。
- 現在の家での不満点、ストレスの溜まる場所
例)クローゼットが狭く、部屋にものがあふれてしまっている。
キッチンのシンクが使にいづらい。など具体的に書く。 - 現在の家のお気に入りの場所
朝、リビングに光が差し込むところ。
お風呂場の大きさが丁度良い。など。
不満のある場所だけでなく、お気に入りの場所も伝えることで新しい家がより快適な家になる可能性が高くなります。ぜひノートに記して伝えることをおすすめいたします。
資金計画
この計画段階でいくら借入をするか。どんな支払プランにするかなども検討します。
- 預貯金などから自己資金の検討をつけます。
- 融資してくれる金融機関を探します。
- 住宅ローンの利用が返済可能な範囲審査してもらいます。
もしかすると、金融機関から自分が融資してもらおうと考えている以上の金額のローンが組めることを伝えられるかもしれません。そこでは冷静になり、将来子供の教育資金等がかかることも含めて、無理のない、ゆとりある返済プランを考えていきましょう。
土地選び
現在、賃貸の住まいの人、マンションから一戸建てを計画している人は、ここで新しく土地を探し始めましょう。
これまで計画した内容をもとに
- どこの場所に
- どれくらいの広さで、
- どれくらいの価格で、購入するのかを考えましょう。
予算ー土地価格=建築価格+諸費用となりますので、建築価格を見越した土地を選びましょう。
探す方法としては、
・WEBをつかって土地情報を入手する。
・地域の不動産業者へ相談し、紹介してもらう。
不動産業者に何件声をかけて回る必要はないと思います。WEBで探すと必ず下の方に不動産業者の名前があるので、ひとつひとつ連絡しなければならないと思いますが、不動産は実は不動産業者間で共有されているものが多いのです。よって信頼のできる不動産業者さんを見つけたのであれば、その業者さんにネットでこんな土地を見つけたのだけど、紹介していただくことはできますか?と聞いてみるのはありだと思います。不動産によってはできないものもありますが、A社で紹介しているものも、B社での取り扱うことはできるのです。
紹介を受けた土地は、紙面だけではわからない部分がたくさんあります。必ず足を運び実際に確認しましょう。そこに家が建ったイメージだけでなく、近所の様子、周辺の状況、スーパーや駅からどれくらいかなど、実際に生活していることをイメージして決めましょう。
ちなみに土地には既存の建物が建った状態で販売しているものもあります。その場合には既存建物を解体して新しく建築することになりますが、解体には建物の大きさよりますが、200万~350万程かかります。契約前に解体にはどれくらいかかるかの確認が必要です。
ポイント
土地探しをしている段階で、家を建ててもらう依頼先(ハウスメーカーや工務店)を探し始めるのも良いです。まだ依頼先がはっきりと決まっていない場合でも、「この土地を購入しようと思っています。御社だったら、この土地にどんな規模でどれくらいの価格の家を建てられますか?」と問い合わせてみましょう。そうすると、大抵は無料で土地に合わせたラフな平面プランを作成してくれます。
この記事を書いている筆者は、実際にこの方法を使って、土地にどんな建物が建つかイメージをしました。複数のハウスメーカーで、ラフスケッチや概算見積をしてもらうことで、ハウスメーカーの姿勢もわかりますし、設計内容の違いにも感じることができとてもよかったと思っています。
土地探しと融資をしてもらう銀行への具体的な相談は平行必要です。購入したい土地が見つかったら不動産業者を通して売主と売買契約します。
その後、登記をすませる。
工法、依頼先
工法
家といってもいろんな工法(建て方)があるのをご存じですか。ハウスメーカーですと、なんとなく価格とデザインで決めがちですが、工法によってメリットデメリットがあります。
- 木造軸組工法(在来軸組み工法)
- 木造ツーバイフォー工法
- 木質系ユニット工法
- 重量鉄骨造
- 軽量鉄骨造
- 鉄筋コンクリート造
- プレハブ工法
など。
ここではこのような構造や工法があると理解していただけば大丈夫です。詳しくは別の記事で解説しますのでそちらも併せてごらんください。
依頼先
家を建てる際、設計、施工してもらう業者のことです。
依頼先は何十年も住んでいく家を建ててくれる重要な方たちです。アフターサービスも考えると長いお付き合いとなる会社です。
特色を踏まえてしっかり決定しなければなりません。
- ハウスメーカー
一般的に家を建てると考えたら足と運びやすいショールーム、展示場をもっているところが多い。独自の工法、研究を重ねているメーカーも多い。 - 工務店
地域密着の場合も多く、木造軸組工法(在来工法)で建てる場合が多く、丁寧な家づくりをしている。質の良い大工さんを抱えていることが多い。 - 設計事務所
デザインや性能、いろんな角度から話し合いを重ね、こだわりのある設計をしてくれる。ハウスメーカーや工務店に比べ、時間がかかる場合が多い。設計事務所だけでは建てられないため、施工は工務店という場合も多い。工事費のほかに設計料が必要となる。
1.まずはWEBサイトでチェックし、気になるところをリストアップ。
2.ハウスメーカーの展示場に足を運んでみる。
3.工務店や設計事務所は展示場を設けていない場合が多いので、メールや電話等でアポイントを取り、直接会ってみる。
ポイント
依頼先を訪れる際には、項目の1番で整理したノートを持っていく。どんな対応をしてくれるか、自分にとって信頼できる依頼先を選びやすい。
ハウスメーカーなどは1度来場したお客様は逃さないという姿勢が強いので、営業されてうっかり契約をしないように注意。ウソはつかず、自分は現在こうしたいと考えている。いろいろなところを見始めたばかりで比較検討している伝えると真摯に対応してくれます。
依頼先を決定するまでの期間ですが、時間に余裕がある場合には1~2か月程使うとよいでしょう。見学した中で3~4社に絞り、打ち合わせを重ねてみましょう。土地がある程度決まっていれば、ラフプランを作成してくれます。また見積書を作成してくれます。気になる点があれば、契約した後ではなく、その場で解決していきましょう。
また途中で自分の意図しているところと違うというところがあれば、これまでの設計図の作成や打ち合わせをしてくださったことに感謝し、自分には違った理由をお伝えして丁寧にお断りをしていきましょう。こうして、最終の1社へ絞ります。
依頼先の決定
依頼先を決定、契約します。
すると、すぐに詳細な打ち合わせにうつります。
ポイント
契約後、ゆっくりと考えると思っていると大変です。契約前のラフスケッチをまた1から書いてもらうことはできないと考えてよいでしょう。仮プランと思わずに、このプランだから依頼するというところまで納得したら、依頼先と設計工事請負契約するのがポイントです。
契約後には実施設計といって、そのおおまかなラフプランから材料など選定していく、細かな作業にはいります。その打ち合わせも依頼先にはよりますが、1週間に1度、最終の見積書作成まで毎週の打ち合わせになることが多いです。依頼先のペースに飲み込まれて思い通りのプランにならなかったと後悔のないように計画の段階で自分のやりたいこと、盛り込みたいことをはっきりさせておきましょう。
工事
依頼先の選定からプラン、材料などいろいろ悩んだら、いよいよ着工となります。
ここからは施工業者へお任せするしかなくなります。しかし、工事現場へも足を運んで、職人さんとコミュニケーションをとることでより愛情深い家をなるでしょう。
工事着工から引き渡しまで、期間は大きさや規模によりますがおおよそ4か月程度となっています。
その間、地鎮祭、上棟式や検査への立ち合いが行われます。工事が行われている間、逆算してインテリアについて考えます。オーダーカーテン等、時間のかかるものから注文をし、ソファや照明、家電など引き渡しに間に合うように準備していきます。
引き渡し、アフターサービス
すべての工事が終了したら引き渡し前に竣工検査を行います。仕上げの状態や設備機器の状態など、気になる箇所は再度工事をしてもらい、そしてハウスクリーニング後、引き渡しとなります。
引き渡し後は、アフターサービスというメンテナンスということで、1年点検、5年点検等、依頼先の業者とはかかわることとなります。
まとめ
いかがでしょうか。駆け足でお話をいたしました。
今回は初心者向けということもあって大まかに流れに沿って解説させていただきました。
家を建てるということは、初めての作業なのに、たくさんの人が関わり、そして大きなお金も動くために気苦労がばかりで本当に大変です。でもこの大変さの大きさが満足さにもつながるとも言えます。このように、前もって家を建てる流れを知っておくだけでも、相手任せにならずに自分の心の準備ができます。
この記事を読まれた方は、すでに一歩踏み出しました。
さらにもう一歩踏み出してみようと計画をたててくださることをで願っています。
今回のおおまかな内容の補足として、別の記事でそれぞれについて説明していこうと考えておりますので、ぜひそちらもご覧ください。
皆さまが家を建てること心から楽しんでいただけますように!