みなさんこんにちは。OFEです。
みなさん、現在のバスルームとっても快適ですか?新しくつくるなら、こんなはずじゃなかった…と、後悔したくないですよね?
本日は、新築やリフォームでバスルームをつくる際にどんなところに注意した方がいいのかということについて解説していきたいと思います!
お風呂って毎日使うものだから快適に使いたいですよね。
バスルームは、設備によっては一見快適に見えるかもしれませんが、、実際にはメンテナンスが大変で、知らずに設置すると後から、高いランニングコストや修理費用がかかり、毎日のストレスや後悔の原因となることがあります。
これからお話するのはバスルームで立ち止まって絶対考えて欲しい設備やオプションの10選です。
家を建てる際やリフォームをする際に、全体の予算感から、なんとなく勧められたユニットバスや設備で決めてしまってはいませんか?
この記事を読むことで、お金を無駄にすることなく、健康で快適なバスルームを作ることができます。ぜひ最後まで読んでください。
この記事を書いている私は、建築士。インテリアコーディネーター。結婚後に賃貸マンションや戸建てに10年間住み、その後、分譲マンションを購入。7年間住んだ後、注文住宅を建てて、現在に至ります。賃貸や分譲、マンションや戸建てなど、様々な住まいを経験してきた私がその体験をもとに解説していきます。
絶対じっくり考えて欲しいバスルーム設備10選
下記の10選は、バスルームにおいて重要な項目となります。
毎日使う場所だからこそ、あとあと後悔することのないようにしたいものです。そこで、これからご紹介する10選について細かく解説していきますので、最後までお読みください。
- 大きな窓
- 扉
- 鏡
- 棚
- 浴室暖房乾燥機
- 浴槽の素材
- 手すり
- 壁掛けテレビ
- 床
- 換気設備
さて、それではひとつひとつ解説していきましょう。
大きな窓
テレビなどで素敵な住宅が映るとき、広いお風呂場で窓から外の緑が見えるような広いお風呂が出てきますよね。
露天風呂のような解放感があり、素敵で憧れますよね。いつか家を建てたときには、あんなお風呂にしたいという方もいるのではないでしょうか。
でも、実はあれ、全然快適ではないのです。
いや、日々、光熱費をたくさんかけてバスルームを使うのであれば快適なのかもしれませんが…。
実は、広いお風呂に大きな窓、これは一番寒いパターンです。窓はどうしても断熱性がなく、ダイレクトに冷気が入ってきます。そのため、大きな窓になればなるほど、浴室が室外温度に近くなり、本当に寒い空間になってしまいます。
外には緑を植えて、外を眺めるのは素敵ですが、冬場は地獄の空間になってしまします。タイルの壁や床につても同じことが言えます。見た目は本当に素敵なのですが、熱伝導率が良すぎて冷たくなりやすいです。バスルームを使う前、使っている間にも、暖房設備を使って暖かい状態にしなければ、ヒートショックになってしまうかもしれません。
よって大きな窓にすると光熱費は予想以上にかかります。
ですから、光熱費なんていくらかかってもいいよという人でない限り、大きな窓にはしない方がいいと考えます。
また窓を透明に保つのも意外と大変です。鏡に白いうろこがついてしまうのを見たことがあると思いますが、ガラスにも同じように白い水垢が溜まります。
また、大きな窓にしたことで、夜、入浴する際にはブラインドを閉めたいという方もいるかもしれません。その場合にはブラインドの掃除も必要になりますし、レールやパッキンもきちんと掃除をしなければ、埃やカビがついてしまいますので、景色や解放感を取るのか、掃除のしやすさをとるのか、一度じっくりと考えてから選ぶのがよいと思います。
扉
バスルームの扉について、みなさんのご自宅は現在どんな扉でしょうか。
ユニットバスの標準仕様は折れ戸が多いです。
開いたときの面積を少なくするためで、小さなスペースのユニットバスでも対応できるといった点から使用されます。
しかし、折れ戸は開け閉めでレールの金具に負担がかかることから、壊れやすい扉でもあります。また、レールの溝には埃や汚れがたまりやすく、掃除が大変という点が挙げられます。
引き戸も近年ではバリアフリー対応ということで年配の方に人気があるタイプではありますが、扉の幅にスペースが必要なこと、レールがあって見た目以上に掃除が大変ことから、車いすを使用されるなど特別なことがない限りお勧めしていません。
最近の開き戸においては、バリアフリーの段差のないタイプがありますし、溝がない分、掃除がとても楽なつくりになっています。また扉には、バーがつけることもできるタイプがあり、タオルをかけたり、足ふきマットをかけたりできる点がとてもよいです。
バスルームの開き扉は水滴が落ちるため、必ず内開きとなっています。しかし、中でそのまま、人が倒れて扉によりかかった状態になってしまった場合、外から開けてはいることができず、内開きの戸は危険といわれる時期もありましたが、現在では各種メーカーで、非常時に外れる扉を開発しており、何かあった際はすぐに外せる仕様になっているものが多くありますので、そのような扉を選ぶことが大切かと思います。
大きな鏡
こちらも窓と同様、大きな鏡をつけることで、すごくおしゃれに見えたり、解放感があって広く見えるといった点で、つけることに疑問を持つ方は少ないかと思います。
ただ、入浴後、何もしないで放置すると、うろこ状の水垢がついてしまい、見た目の悪さ、掃除の手間もかかります。
そこで、最近では、鏡を付けないことを選ぶ人もとても多いです。後付けのマグネット式の鏡を必要な時に使用するなど、工夫をしている方も多くいるようです。
棚
シャンプーなどを置くための棚ですが、ユニットバスなどを選択すると、標準装備で棚がついてきます。
しかし、鏡と同じように掃除が大変なことで、近年設置しないことを選ぶ人が増えています。
つけないことで、すっきりとした空間となることも特徴です。山崎実業などでマグネット式の浮かせる収納などもあるので、そういったものを利用・工夫する人が増えています。
浴室暖房乾燥機
浴室暖房乾燥機とは、バスルームの換気設備に加え、暖房や乾燥モードを装備した設備。あれば、子供が学校で使用する体育着やユニフォームなど、急に乾かしたいという時に大変便利です。
電気式、ガス式がありますが、大抵は電気式の方が多いです。電気式の場合には乾くまでに時間がかかること、電気代が結構かかる点が、デメリットかと思います。毎日、家族分の衣類を乾燥機として使いたいという方には不向きかと思います。その場合にはガス式を設置することで、効率よく乾燥できます。また近年人気なのはガスの乾太くんというドラム式乾燥機が人気です。
話はずれましたが、浴室暖房乾燥機は、冬にはヒートショックを防ぐ目的で暖房をつけてあたためることもできまますので、ライフスタイルによって機種を選ぶのがいいと思います。ただ、設備は故障もするものなので、その場合には高額となることも加味して必要なのか決定するのがいいかと思います。
浴槽の素材
浴槽の素材について、気にされている方はあまりいないかと思いますが、ユニットバスなど浴槽を選ぶ際にはその浴槽がどんな素材でできているのか確認をする必要があります。
おすすめの素材は人口大理石の浴槽です。
人工大理石アクリル樹脂やポリエステル樹脂などを使って作られています。アクリル系の人工大理石はFRP(繊維強化プラスチック)より硬いので、傷がつきにくく長持ちします。価格はFRPに比べて6、7万円くらいアップしますが、長い目でみるとぜひチェックしてもらいたい項目の一つです。
手すり
手すりは必要な設備と言えますが、こちらも過剰につけた場合には後悔する人が多いオプションといえます。
色に関しても白い樹脂のものをつけると安っぽい感じになりがちなので、後悔している人が多いです。
手すりを付ける場合にはステンレス色のタイプなどをつけると高級感があっていいです。
壁掛けテレビ
壁掛けテレビも高級感のあるお風呂にはついているというイメージで、一時期はかなり流行った設備ではありますが、故障した場合には結構な金額がかかることや、現在はスマホで済ませられることから、近年ではあまり普及しなくなった商品です。
床
窓の項目でもお伝えしましたが、タイルはとても高級感がありますが、熱伝導率がよく、冬においては冷たくなりがちなので、床下に温水を流す設備などをつけないと冬場はとても冷たく、浴室も寒くなります。
ユニットバスでは、「カラリ床」なと、自然乾燥で早く乾く床など、さまざまなメーカーより販売されていますが、床材の基本的な考えとして、掃除のしやすいもの、滑りにくいもの、ひんやりしないものを選ぶのがおすすめです。
換気設備
現在は換気設備は標準装備で設置されている場合が多いのですが、昔の考えで、窓をあければ換気扇を止めておいてよいといったイメージがあります。しかし、24時間換気設備は止めない方がいいです。窓を閉めたままで換気設備をした場合には、浴室内の風が循環され、床もきちんと乾きます。
よって、24時間を意識した換気設備をつけると良いでしょう。
まとめ
バスルームにどのように気を付けるか知っているのと知らないのとでは、快適さが大きく変わります。
私自身も実はバスルームについて後悔している点があります。ひとつは、棚を標準装備にしてしまったことです。これは安易でした。棚があると必要以上に物がおかれ、掃除のたびに物をどける必要があり、ストレスになります。
後悔2点目はカラーをツートンカラーにしたことです。壁はホワイトベージュ系ですが、棚などは黒にしました。
そのため、水あとや石鹸かすが目立ちストレスを感じています。家族も棚があることでさっとふき取りができないせいか以前より掃除をしてくれなくて、私の掃除の頻度が増えた気がします。
バスルームは毎日使う場所であり、ランニングコストがかかる場所だからこそ、皆さんは安易に決めず、知らなかったから損をしたとか、後悔したといいたことのないようにじっくり考えてから作っていただきたいと思います!