※これは【家づくり体験ストーリーシリーズ】第6話です。
第1話はこちら → [家づくりのきっかけは夫のひと言]
こんにちは。今回は、いよいよ土地の契約を進めたときの話をしようと思います。
申し込みをしたときも大きな決断でしたが、契約書にサインをした瞬間、ようやく家づくりが本当に動き出すんだと、夫婦二人で実感したお話です。

私たち家族は、夫婦と大学生の子ども2人の4人暮らし。
上の子の進学を控えた時期に、「この先の暮らしを見据えて家を建てよう」と家づくりをスタートしました。私自身は、住宅設計の仕事に長年携わってきたので、ある程度の知識はありますが、夫や子どもたちにとっては初めての家づくり。
家族みんなが納得できる家を、できるだけ効率よく、そして楽しくカタチにしていく。
そんなわが家の、きっかけから完成までのリアルな家づくりストーリーをお届けしていきます。
契約当日の話
土地の最終契約は三井トラスト不動産で行いました。
当日は、売主さんとも初めてお会いした日でした。
オーナーさんは昔からこの地域で内科医院をされていた親子の方でした。やはり向こうも少し緊張しているご様子でした。
服装は、夫はスーツ、私は落ち着いた色のワンピース。お相手の方も息子さんはスーツで、お母様は落ち着いたお色味の洋服でした。始まる前はなんとなく背筋が伸びるような気持ちで席についていました。
始まる直前にはお挨拶をする場面が不動産屋さんの声掛けでありましたので、スムーズにご挨拶をすることができました。また、ちょっとした手土産に持っていこうと購入しておいたので、少し気持ちがほぐれてお互い笑顔のご挨拶ができたような気がします。
契約手続きは不動産会社の担当者から売買契約書や重要事項説明書などの書類一つひとつについて丁寧な説明を受け、内容を確認しながら進められました。
私たちも真剣に耳を傾け、理解を深めていきます。
書類への署名・押印を済ませ、契約金として手付金の支払いもその場で行いました。
初めての経験で緊張しましたが、プロの方々の段取りが良く、滞りなく手続きは完了しました。
気付けば開始から約2時間が経過しており、長時間にも感じましたが、それだけ充実した説明と確認の時間だったと言えます。
式典のような緊張感ある時間を終え、席を立ったときには、心の中で「これで良かったのだろうか」という不安よりも、「無事に終わってほっとした」という安心感のほうが大きく感じられました。
2025年4月下旬、こうして正式に契約を終えたことで、私たちの家づくりはようやく絵空事ではなく現実のものとして実感を伴って動き始めました。

契約書の控えの高級感ある冊子を見ると、「本当に土地が自分たちのものになるんだ」という喜びと不思議な感覚が湧いてきました。同時に、これから先の支払いスケジュールや住宅ローン、家づくりの工程が予定どおり進むかといった新たな不安が顔をもたげたのも事実です。
しかし、それ以上に大きかったのは一歩前進できたことへの高揚感でした。大きな節目を無事に越えたことで気持ちが軽くなり、今後の計画を前向きに考えられるようになったのです。「いよいよ夢への第一歩を踏み出せた」という達成感が、私たちの背中を押してくれているように感じました。
次のステージ、ハウスメーカー

土地が確定したことで、次に進めるべきは改めてのハウスメーカー選びです。実は土地探しと並行して住宅メーカーもいくつか検討していましたが、土地が決まった今、各社とより具体的なプラン相談ができるようになりました。以前から候補に挙がっていた三菱地所ホームに加え、新たに次の3社も含めた合計4社で検討を再スタートすることにしました。それぞれを選んだ理由は以下のとおりです。
- 三菱地所ホーム:以前からの有力候補。大手企業ならではの信頼感と、提案力・デザイン力への期待があります。全館空調も気になる。
- 地元工務店:土地探しからお世話になっている工務店さん。コストの面で大幅削減できるのではないかと期待。
- ヘーベルハウス:耐震性など安全性に定評のある鉄骨造住宅で、当初はコスト面で候補から外していたが、土地が狭小であることも踏まえて再検討することにしました。堅牢な住まいへの安心感を重視しています。
- メルディア(旧三栄建築設計):自由度の高い設計が可能なハウスメーカーです。実際にメルディアで家を建てた友人から「デザインの融通が利くしコストパフォーマンスも良い」と勧められたことがきっかけで候補に加えました。
- ベルクハウス:たまたま購入した土地の隣地でベルクハウスの住宅が建設中であり、その現場を見ているうちに親近感がわいていました。建築家コンペ方式という独自の手法で理想の家を提案してくれると聞き、デザイン面での自由度やユニークさに期待。
以上の5社が、私たちが「自分たちの家」を託すパートナー候補です。
土地が決まったことで具体的な要望や制約条件(敷地の形状や法規制、日当たりなど)を各社に伝え、より現実的なプラン提案を受けられる段階に入りました。各メーカーそれぞれに異なる強みがあり、これからどんな提案が出てくるのか考えるだけでわくわくする気持ちでした。
土地の契約を経て、「自分たちの家づくり」がいよいよ現実のプロジェクトとして動き出しました。もちろん、家が建つまでにはまだ多くのステップがありますが、ひとつ大きなハードルを越えたことで夢への道のりが確実に前進したと感じています。契約を終えた安心感と高揚感を胸に、これから始まるハウスメーカーとの本格的な打ち合わせに向けて気持ちを新たにしています。
次回からは、いよいよ各ハウスメーカーとの具体的な打ち合わせの様子に入っていく予定です。理想のマイホームに向けて、私たちの物語はいっそう具体的なステージへと進んでいきます。
ぜひ私たちの経験が誰かの家づくり計画の参考になれば嬉しいです。