ハウスメーカーと工務店の違いとは?あなたに合った家づくりを選ぶ方法

家づくり

こんにちはOFEです。

皆さんはハウスメーカーと工務店の違いについてご存じですか?自分にとってどちらを選ぶべきかはっきりとわかっていますか?コストの違いについて理解していますか?また品質やサービス、自由度が大きく異なることをご存じでしょうか。

どちらを選ぶべきか迷っている...。

  • コストの違い
  • 品質やサービスの違い
  • カスタマイズの自由度
  • 信頼性や評判

こういった悩みに答えます!!

この記事では、ハウスメーカーと工務店の違いについて取り上げ、読者の方にとっての迷いをなくし、自分にあった家づくりができるように解説していきたいと思います。

本記事の内容

  1. ハウスメーカーと工務店のどちらが自分のニーズに合っているか、どちらがより良い選択なのかがわかります。
  2. ハウスメーカーと工務店の費用の違いや、どちらがコストパフォーマンスに優れているかの比較できます。
  3. それぞれの提供する品質やアフターサービスの違いについて詳しく知ることができます。
  4. 自分の希望するデザインや仕様にどれだけ対応してくれるのか、カスタマイズの自由度についてわかります。
  5. どちらがより信頼できるのか過去の実績や評判についての情報を集められます。

 この記事を書いている私は、建築士。インテリアコーディネーター。結婚後に賃貸マンションに5年間住み、賃貸の一戸建てに5年間住みました。その後、分譲マンションを購入。7年間住んだ後、注文住宅を建て、現在に至ります。賃貸や分譲など、様々な住まいを経験してきた私が、その体験をもとに解説していきます。

ハウスメーカーと工務店について理解することの重要性

ハウスメーカーと工務店はそれぞれ異なる特徴や強みを持っています。会社名が有名でよく知っているから、CMをよく目にするからといった理由で安易に決めてはいけません。自分のニーズや希望に合った業者を選ぶことで、満足度の高い理想の家を建てることが実現できます。この記事を最後まで読んでぜひ自分にあった選択はどちらか考えてみてください。

ハウスメーカーとは?

ハウスメーカーの特徴

ハウスメーカーの多くは家を「商品」としてラインナップをしています。

性能や品質などにこだわりを持ち、「長寿命の家」や「環境にやさしい家」、「子育てしやすい家」など時代と共にニーズの高いテーマを掲げ、研究開発された構造や工法によって効率的に建てられる商品(家)をもっています。支店など全国展開をしていて対応エリアが広いことも特徴です。また展示場があることで、実際に見て商品を選ぶことができます。

メリット

  • 提案や見積作業が早い。
  • プレファブリケーション(工業化)により工事期間が短い。
  • 展示場やショールームが各地にあり、実物を見て確認できる。
  • ブランドという安心感がある。専門のアフターサービス部門があることも多い。
  • 現場ごとの品質にばらつきがない。
  • 構造の性能や数値化がされていることで性能評価が取得しやすい。
  • ローンや補助金などについても教えてもらえる

デメリット

  • 比較的単価が高い
  • ゆっくり、じっくり打ち合わせしにくい。
  • 自社の商品以外の設備などは取り扱えないことも多い。
  • 担当者は選べない。
  • 職人は下請け(ハウスメーカーが委託している)会社が多いため、腕のいい大工さんが少ない。

ハウスメーカー例

ハイブランド:大和ハウス工業や積水ハウス、住友林業や三井ホーム

ミドルコスト、ローコスト:のタマホームやアイフルホーム、

鉄骨造:トヨタホーム、パナソニックホームズなど

アフターフォローも万全で保証期間が30年、60年と長いブランドが多いことも特徴

工務店とは?

工務店の特徴

工務店は規模が様々で、数名でやっている小規模な工務店から、年間着工棟数が多い大規模の工務店まであります。地域に密着していて、特定エリアだけで施工を行うことが多いです。木材をはじめとした自然素材や地産の材料の扱いを得意とし、会社ごとに得意な工法や構造が異なります。また間取りやデザインの自由度が多いのも特徴です。

メリット

  • 地域に密着していることできめ細やかな対応ができる。
  • 木材の取り扱いに長けていて、その他自然素材についても知識など豊富
  • 専属の大工さんいて、技術力が高く、作業も丁寧である。
  • 現場での対応が柔軟で、リノベーションなども得意。
  • 少人数の規模の工務店では必要経費も抑えられていることから、適正価格であるケースが多い。

デメリット

  • 木造以外の構造に不慣れな工務店も多い。
  • WEBサイトが整っていないことも多く、情報収集がしにくい。
  • 職人の数が少ない規模の工務店の場合、着工までの期間が長いこともある。
  • これまで使用してきていない新しい材料や取り組みに消極的な工務店もある。

コストの比較

建築費として支払う金額、コストパフォーマンスの面で比較すると、工務店が安くなっています。またコストパフォーマンスも良いです。広告や展示場運営など行っていない工務店では、見積金額は実際にかかる建築工事費となり、適正価格となってる場合が多いでしょう。

ハウスメーカーは、多くの広告宣伝費、展示場管理、研究費などをかけていることで、家を建てる際には、建築費以外の部分が上乗せされることになっています。

しかし、ブランド力、信頼度などについて重点を置いている場合には長い目でみるとコストパフォーマンスは悪くないでしょう。

品質とサービス

品質が一定なのはハウスメーカーで、工務店は、ばらつきがあります。
ハウスメーカーは、研究を重ね、大量生産、プレファブリケーション(工業化)により、前もって加工された材を組み立てていく方式だからです。また設備においても大量発注という仕組みを利用して、規格がきまっているからです。しかしながら材料の質の良さにおいてはコストを抑えるために外国産の樹木を多く使用したり、外壁材や屋根材など安価な材料を選択せざるおえないなどの状況があります。

逆に、工務店の品質については、ひとつひとつの家を対応しているオーダーメイドとなり、その都度対応する大工さんの腕によって、どうしてもばらつきがでてしまうようです。しかしながら、柱をはじめ、建築材料についてはこだわりがあることも多く、またこういった材料を使いたいという要望にも対応してくれるので、材料の部分では品質を落としにくいという点があるでしょう。

またサービスについてもハウスメーカーは比較的一定であり、流れもサービスも決まっているため、手順どおりに家づくりをやっていくことで、スムーズな家づくりができます。また、アフターサービスも万全な体制であることが多く、各部門にマニュアルがあることで一定のサービスが整えられています。

工務店については会社によってさまざまで、サービスやアフターサービスについては、都度確認が必要となります。

カスタマイズの自由度

ハウススメーカーと工務店の自由度については大きく違いがあります。

ハウスメーカーの注文住宅ではセミオーダーというシステムが多く、ある程度の間取りや設備が決まっている中から選んでいくというシステムとなっています。

完全なフルオーダーをやっているハウスメーカーもありますが、規格外ということで価格がかなり跳ね上がります。また、基本的にはサッシやトイレ、お風呂、キッチン、ドア、床など、自由にコーディネートできているようにも見えますが、大量に仕入れているということもあり、ある程度決まった内容があり、その中から選んで組み合わせていくというスタイルとなります。

それに対して、工務店はゼロから考えていく完全オーダーメイド型となっていて、自由度が高く、要望が通りやすいです。

間取りに関してもその土地や環境に適したものをゼロから考えるため、自由に作っていくことができます。ただし、過去にやったことのないデザインなど、自身の要望を伝えていくのにはある程度の労力がかかります。

ただし、こうしたいという細かな要望にはできるだけ対応してくれるので、こだわりをもっている場合には時間をかけてじっくりと相談でき家づくりを楽しむことができます。

信頼性や評判

信頼性や評判などについては、やはりハウスメーカーはブランド力という信頼性やインターネット上の評判も多く書き込まれていてとてもわかりやすかと思います。

ただし、評判については、ネットの書き込みだけを鵜呑みにせずに展示場を訪れるなどして自分の目で確かめてもらいたいと思います。

ただし、気を付けなければいけないのは展示場の広さや豪華さです。展示場は最上級の広さやスペックを備えて、お客様を待っています。ハウスメーカーは騙すつもりはないかもしれませんが、来場した私たちはこんなに広いリビングに吹き抜け、素敵なアイランドキッチン。この会社にお願いしたらこんな素敵な家を建ててくれるのだろうとつい錯覚をしてしまいがちです。展示場において、気になったことはその場で聞くと、これはオプションになります。このキッチンならばいくらくらいです。など細かく丁寧に教えてくれるでしょう。

また工務店については、評判など情報が少ない部分で不安となりますが、近隣の気になる工務店があれば一度訪れることをおすすめします。近くでやった現場住所を教えてくれ、外観ではありますが建てられた家を見ることができます。自分のイメージしているものと近いかどうか確認ができます。また、最近ではインスタグラムで施工写真を載せているところもあるようです。

まだ訪れる段階でないようならば、グーグルマップの評判やインスタグラムなどを覗いてみるのもいいかもしれません。

選び方のポイント・まとめ

最後まで読んでくださりありがとうございます。

このようにみてきて、自分に合う業者はハウスメーカーでしたか?工務店でしたか?

できるだけ労力をかけずに安心した住まいを建てたいという方はハウスメーカーを選ぶのがいいと思います。ハウスメーカー選びの最初の選択を間違うことがなければ、デザイン、構造ともに理解しているので安心感は格段にあるかと思います。価格は少し割高ではあるけれども、研究された安全の住宅、ブランドでもあり、満足のいく住まいを建てることができるでしょう。

逆に、家づくりにこだわりがあり、自分で決めていきたい、他とは違うオリジナリティを持ちたいという方でしたら、工務店をおすすめします。こだわりのためには、少しくらい労力をかけても、時間がかかってもいいと感じるのであれば、コストも削減でき、とても満足のいく住まいを建てられるでしょう。

もし、まだ迷っているのであれば、実際にどちらにも訪れて、これまでの施工実績を聞いてみて足を運んでみる。2社から施工実績としての家の住所を各5件、計10件教えてもらい、見て回ったならば、それぞれの会社のデザインの特徴や得意不得意がわかるでしょう。

ちなみに、今回取り上げなかった設計事務所にお願いするというパターンですが、こちらも実は工事請負は工務店が行います。

設計事務所が計画から細かな設計を行います。また家の完成まで施主との間に入って、工務店に細かなデザインや意向などを伝えながら家を完成させていくといったイメージです。よって、デザイン設計のプロにデザインをお願いし、また工務店とのやりとりの労力をかけたくないという人には工務店に直接お願いをするのではなく設計事務所相談をしましょう。設計事務所にお願いする場合には、建築工事費以外に建築設計・監理業務料など、別途支払いが必要になります。金額としてはおおよそ建築工事費の10%前後が多いようです。

今回はハウスメーカーと工務店について、詳しく解説してみました。
名前をよく聞くからといって安易にハウスメーカーにお願いするのも危険です。家を建てることを決めたら、それぞれの特徴を確認し、また自分たちはどちらのタイプなのか、自己分析を行いながらじっくり検討してみてください。

自分で動いて情報を得た分だけ、より満足な家づくりができます。ぜひ後悔のないように頑張ってください。

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